主体的で共感力のある人を創ります
「ドラマケーション」とは文部科学省委託事業「コミュニケーション能力と表現力を高める演技・演劇による自己開発プログラム」の研究開発によって生まれた「ドラマ(演技・演劇)+コミュニケーション」の合成造語です。
ドラマケーションは、「いつでも」「どこでも」「だれでも」「たのしく」をモットーに、遊びの要素をふんだんに含み、やさしく体験できる演劇的要素を取り入れた体験型メソッドです。
「遊び」は、人を「解放(リラックス)」し、物事に「集中」させ、「周りを感じる」力を持っています。また、楽しさを感じると、心も体も自由に活き活きと解放され、普段忘れていたさまざまな感覚(五感)がよみがえってきます。
そうして自分という存在に「気づき」、他者の存在に気づき、他者と自分との関係のなかでアイデンティティー(自己)の確立がなされるのです。
自己確立のできている人は、他人とのコミュニケーションも円滑になり、目的意識を持って積極的に社会と向き合うようになるのです。
ドラマケーションによる効果
「人と人」とが触れ合う「心と心」が交わる体験をすると、他者に対する「思いやり」が生まれ、肉体的にも精神的にも簡単に相手を傷つけようとはしなくなります。子供たちばかりでなく、大人の世界でも頻発している「いじめ」などを起こしにくくします。
社会は、ますますICTが進み人と人との関係はゲームのようにバーチャル化してきています。人の倫理、会社の倫理、社会の倫理の乱れも原因は“ここ”にあるように思えます。
「人は物ではなくて人なんだ」とハッキリ認識すること。そして、自分を感じ・相手を感じ・社会を感じ・世界を感じること。
ドラマケーションは、共感力の翼を羽ばたかせます。
基本理念
- やりたいことはどんどんやる
- 無理はしない
- 「できる」「できない」にこだわらない
- 「うまい」「へた」を持ち込まない
ドラマケーションの4つのカテゴリー
ドラマケーションは、その目的に応じて4つのカテゴリーに分類されます。
まず、仲間を作ることからスタートし、日常で忘れられた五感の覚醒によって自分を再確認し、相手との関わりの中でコミュニケーション能力を養っていく。そうして自分の感じたことを、外に向かって表現していくように構成されています。
A. 仲良くなる(関係を作る)
初めて会ったときは誰でも緊張します。Aのメニューは心と身体をリラックスさせ他者を受け入れる状態を作ります。
B. からだを感じる(五感の覚醒)
自分のことを知っていないと、コミュニケーションはとれません。いろいろな感覚を呼び覚まし自分に気づいていきます。
C. コミュニケーションを楽しむ
相手と関わることによって感じる気持ちの変化をしっかりと味わいます。
D. 表現を楽しむ
相手とのコンタクトが取れると、自分をよく知ってもらうための自己表現が必要になります。また、他者との共同作業の大切さも表現を通して感じていきます。
ドラマケーションの活用
学校で
- 1年生のクラスの交流に
- 授業の始まりに、ざわついた生徒を集中させる
- 授業の中で講義の組み立ての中に
- 「いじめ」「ひきこもり」などの不登校対策に。将来の目的意識を持たせるニート対策に
教職員の研修に
子供たちとコミュニケーションを取るのが苦手な先生のために。魅力的な授業をするために。
特殊支援学級の授業に
子供たちの心が開くように。
PTAの会合で
PTAの初めての会合は、なんとなく気まずいものです。なごやかな場を作るのにいかがでしょうか。
京都では先生とPTAの交流に。また、お母さんと子供のためのドラマケーションが好評でした。
会社で
上司や部下との上下関係にギクシャクしている職場、仲間との折り合いがうまく行かない職場で。
社員の新人研修に
コミュニケーションがとれ、目的意識を持った積極的な人材育成に。
病院で
患者さんの心のケアーに。部署の違う看護婦さんの交流に。看護学校の授業の中に。
介護の現場で
ヘルパーさんの心のケアーと研修に。介護の現場で働くヘルパーさんたちのご苦労は並大抵のことではありません。
大学で
これから就職しようとしている大学生の皆さん、自分の希望の職種に就職するためにドラマケーションを使った就職講座はいかがですか。リラックスした心と、しっかりとした自己アピールが面接力をアップさせます。大学のキャリア教育にも利用できます。
会合やパーティーで
見知らぬ人たちの集まる会合やパーティーで、なんとも気づまりな雰囲気を即座に和らげます。